仕事がきつい、面白くないなど
仕事に対して負のイメージがありながら働いている人もいると思います。
そんな方は、「会社がしんどい」をなくす本を読んでみてください。
今回は、この本に書かれている同調圧力についてです。
日本は島国で、比較的人口が密集している国です。
過去、最も人口密度が高かったのは軍艦島ではないでしょうか?
軍艦島の歴史上で最多人口は約5230人だそうです。面積が0.063人km²なので、人口密度は驚異の83,600人/km²!!東京の人口密度が15,000人/km²を考えるとざっと5.5倍。。。
飛んでもない密集度です。
住居はほぼ決まった形の部屋が無数に並んだもので、島内で生活できるよう、病院、学校、映画館、床屋などがあったそうです。
多分現代では苦情が出て、現在の日本人では耐えられないのではないでしょうか。
世界各地でいうと、マカオ6万人、モルディブの首都マリ3万5千人、ムンバイ約2万7千人、とのことで、相当の人口密集地だったことがうかがえます。
我々はこのような島国の間隔が当たり前ですが、他の国と陸で隣接していない国は逆に世界では少ないです。世界には内陸国と呼ばれる海に全く接していない国がありますが、日本は完全に囲まれてます。
こういった、海に囲まれて、人口の多い我々の国に特長的なのが「同調圧力」
同調圧力(どうちょうあつりょく 英: Peer pressure、ピア・プレッシャー)とは、地域共同体や職場などある特定のピアグループ(英: Peer group )において意思決定、合意形成を行う際に、少数意見を有する者に対して、暗黙のうちに多数意見に合わせるように誘導することを指す。(Wikipedia)
このような同調圧力は、「スパイト行動」といわれる、
「私もこうしてるんだから、あなたもこうしなさい」と無言の圧力を呼び、
さらにはいじめやパワハラにつながります。
要は、みんな一緒の行動をしよう、もし嫌ならのけ者にするよ、というものです。
「和を以て貴しとなす」聖徳太子が記した十七条の憲法の冒頭の言葉です。もともとは儒教の考え方で、みんな仲良くやりましょうという意味です。ただ、そこには、同調圧力やスパイト行動が生じてきます。
みんなやってるんだからあなたもやって!
みんな我慢しているのだからあなたも我慢して!
日本人はこのような考え方が非常に強いです。
コロナ自粛において、日本人の行動は、ある側面では称賛されています。
特段の規制や罰則がなくても、人々は政府やテレビの情報に習って、自粛します。
逆に、自粛警察、マスク警察という行き過ぎた行動も目につきます。
海外では、個人の権利が強く、規制を設けない限り、制御ができない場合が多いです。
これを良しとするか、悪しとするか、
いろいろな考え方があると思います。
考え方に違いがあるのはよいですが、自分と違う考えだから排除するというのは、短絡的です。
これにより、陰湿ないじめやパワハラが横行するからです。
子供にはいじめはだめよ、と言いながら、自分たちは陰湿ないじめに走る。
ふと自分の行動を振り返り考えてみましょう。
そして、お互いの個性を認め合うことです。
もし自分が、責められる立場になったとしたら、
距離を置くことが一番です。
ではまた!