【良書】「嫌われる勇気」でトラウマを克服せよ

良書のススメ

本日は「嫌われる勇気」です。

トラウマに悩まされている方、新しい自分に出会いたい方は、この本を読むことで新しい視点で物事を見ることができます。

是非一度読んでみてください。

嫌われる勇気- 自己啓発の源流「アドラーの教え」

アルフレッド・アドラーは、フロイトユングに次ぐ心理学の三大巨頭と言われている人物です。

ただし、本書はアドラーさんが書いたものではなく、日本の方がアドラー心理学を研究し尽くして書いている本です。

日本で208万部,世界で485万部が売れる大ベストセラーとなっており、対話式で読みやすい内容となっているので、ぜひ一度読んでみてください。

心理学というと、難しそうという方も多いと思います。

ただ、悩みの状態から脱却できないという方は、関連記事をご一読いただくとともに、本書を読むことを強くお勧めします。

悩みや不安

「悩み」から解き放たれる/原因探索とリフレッシュ

トラウマについて

人が様々な選択をする場合、過去の経験に基づいて選択を決めることは多いですよね。

あかり
あかり

昨日は、お花屋さんの前を通って仕事に行ったら、一日気分が良かったから
今日もそっちの道を通ろう。

泥沼 亀之助
泥沼 亀之助

この前、同僚のいうとおりに仕事を進めたら、上司にめっちゃ怒られた。
次からはあいつのいうことは聞かずに進めよう。

良くも悪くも、過去にあった事象から未来の事象を予測して、行動を決定することが多いと思います。

このような、過去の経験のうち、特に悪い方向に働いたものが「トラウマ(心的外傷)」と呼ばれます。

トラウマが英語、、、ということを初めてしりましたが、言葉自体は皆さん聞き覚えがあると思います。

このトラウマの定義としては、「外的内的要因による肉体的及び精神的な衝撃(外傷的出来事)を受けた事で、長い間それにとらわれてしまう状態で、また否定的な影響を持っていることを指す」(Wikipediaより)だそうです。

皆さんも一つぐらい「これはトラウマだー」というものがあるのではないでしょうか?

フロイトとアドラーの考え方の相違

このトラウマについて、フロイトとアドラーの考え方は大きく異なり、これについて、この「嫌われる勇気- 自己啓発の源流「アドラーの教え」」を読むことでよく理解できます。

フロイトの考え(原因論)では、過去が原因で今がある、なので過去のネガティブな印象で未来の行動が制限される、といったものです。すなわち、トラウマが存在するという考え方です。
このトラウマがあるから人はなかなか変わることができない、どうせ私はこんな世界で幸せに離れない、というネガティブな思考が働いて、行動が制限されてしまいます。

例えば、過去に男性に暴力を受けたので、男性と付き合うことができない、など

一方で、アドラーは目的論という考え方のもと、トラウマというものは人が作り出したもので、心の奥底では今のままが楽だから、トラウマのせいにしているという考え方です。

例えば、赤面症の人が,赤面症が治れば告白したいといっているとします。
実際は,赤面症を理由に告白しない状況を守っているということです。

トラウマ、怒り、劣等感などは自分の選択を正当化するための道具にすぎず、これを認識することで、人は自分が幸せに生きるための選択が可能となる、これがアドラーの考え方です。

大切なのは変わる勇気

実際には、トラウマに悩まされている方々も多くいと思います。

解決しようにも、心や体が思うとおりに動いてくれない。。。

そういった話を聞くと一概にどちらが正しいということは言いにくいですが、
大切なのは変わろう、変れるという考えをもって行動を起こす勇気であり、「いつも」とか、「みんな」といった言葉の魔力に騙されず、自分なら変れると信じることが重要ではないかと思います。

世界の悩みのすべては対人関係に起因していると本書ではいわれています。

世界はシンプルであり,大体があなたの課題ではないことが多いです。

それについて、時間を使って悩むよりも、自分が幸せになれる選択をする勇気が重要だと、改めて考えさせられました。

勇気を持つための行動

まず初めに、自分が抱えている課題について、細かく細分化してみましょう。

課題を分離して,結末がだれに影響するのかを考えてみて、自分のことなのか、他人のことなのかを区分しましょう。

その中で、
自分のことに対して褒められようとすること(承認欲求)をやめる勇気
他人のことに対してほめること(能力を評価すること)をやめることから始めてみましょう。

我々は常に感謝するだけでよいのです。

自分の行動で相手が嫌うかどうかは,あなたは決められません。
嫌われる勇気を持つことと,実際に嫌われるのは違う問題です。

幸福とは、周囲の仲間に貢献できているという感覚です。
そのためには
・仲間とは競い合わない
・自分の存在を受容する(自己肯定ではなく、存在してて良いと考える)
・完ぺきではない自分を受け入れる
・他者を信頼する(信用するのではなく信頼する、信用すると裏切られたときに負の感情にとらわれてしまう。信頼して、裏切るかどうかは相手の問題と認識する)
・他者に貢献する
ことが重要と説いています。
まずは、自分が幸福になるための行動を選択できるように行動しましょう。

会社理念同様、これまでの経験や知識で、皆様が少しでも幸せになれるよう、事業を進めていきたいと改めて思いました。

ではまた!

余談:共同体感覚ってエヴァンゲリオン?

この本を読んでいて、最後の方に、ある映画に近い?という感覚にとらわれました。

そう、最近最終作が出た永遠の名作!「エヴァンゲリオン」です。

もちろん見ましたよっ「シン・エヴァンゲリオン劇場版

心底感動しました。なんか見る前は、ほんとに終わるのか半信半疑でしたが、映画を見終わった後の感覚は、思いのほかすっきりした感覚でした。

と映画の感想はさておき、このアドラーが提唱している共同体感覚って、碇ゲンドウの目指す世界「人類補完計画」とリンクする感覚が。。。このお話はまた別の機会に。

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